洗面所コラム 洗面所排水つまりコラム
朝起きて顔を洗ったり歯をみがいたりすると思いますが、その時に使用するのは手洗い器でしょうか?それとも洗面器でしょうか?日本では同じ目的の商品を二つの名前で呼んでいます。この二つに明確な違いはあるのでしょうか?
あるメーカーでは大きさで区別しています。横幅450mm以下が手洗い器。それ以上は洗面器になるそうです。最近の住戸では洗面所に混合栓がついているのがポピュラーになっています。これが排水のつまりの要因のひとつになっているのかもしれません。
洗面所の水栓でお湯が出る場合、洗髪をする人も少なくありません。その場合どうしても抜けた髪が排水管の中に流れてしまい、石鹸カスなどと一緒に排水管の中に溜まってしまいます。詰まりのほとんどは排水管のS字になっているトラップと呼ばれる部分にあることがほとんどです。
排水のつまりを修理するには、S字トラップを外します。バケツなどを用意して中にあるつまりの原因となっている物をかき出します。トラップ部分につまりの原因がない場合は、さらに先の配管に原因があることが予想されます。排水管の中に掃除用のワイヤーを入れていきます。ワイヤーが何かに当たって進まなくなったら、そこでワイヤーを回転させます。排水のつまりがここだった場合、少しずつワイヤーが破壊して排水が通るようになります。
本来、手洗い器とは手を洗うだけの器具。洗面器は面(顔)を洗う器具だったはずです。そこに最近では、髪を洗うという行為もプラスされています。このことが排水のつまりの原因を増やしているのも少し皮肉なことですね。
では、具体的な予防策としては排水口にネットなどを置いて、髪の毛が流れないようにするのが有効です。製品としてヘアキャッチャーが装備されている場合は、こまめな掃除が有効です。洗面器の排水は台所の流しと比べると配管のサイズがワンサイズ小さい場合がほとんどです。そういう点では流しよりもメンテナンスには日々気を付けないといけません。
すでに排水管が詰まってしまってからでは効果がありませんが、定期的にパイプクリーナーなどの薬品でお手入れするも有効です。薬品は市販されている物で充分です。業務用の強い薬品だと、強いアルカリ性や酸性のため排水管を痛める可能性があります。最近の建物の室内の配管は硬質のビニール配管がほとんどです。強い薬品はNGですし、熱いお湯などもNGになります。