洗面所つまりの前兆と症状を知ろう

洗面所のつまりは突然起きるように思えるかもしれませんが、多くの場合、事前に何らかの前兆があります。そのサインを見逃さずに対処すれば、大きなトラブルを防ぐことができます。ここでは、よくある前兆や症状について詳しく見ていきましょう。
洗面所の排水が遅い
水が流れる速度が明らかに遅くなってきた場合、それはつまりが始まっているサインです。この状態を放置すると、完全に水が流れなくなる可能性があります。
洗面ボウルが詰まって流れない
完全に詰まってしまうと水が全く流れなくなり、洗面ボウルに水が溜まったままの状態になります。この場合、早急な対応が必要です。
排水口から悪臭がする
排水口から異臭がする場合、髪の毛や石鹸カスが溜まって腐敗している可能性があります。この症状もつまりの前兆として見逃せません。
水を流す時に異音がする
排水時に「ゴボゴボ」という異音が聞こえる場合、空気の通り道が妨げられていることが考えられます。これもつまりの兆候の一つです。
洗面所が詰まる原因は?

洗面所が詰まる原因にはさまざまなものがあります。それらを理解することで、適切な対処や予防がしやすくなります。ここでは、洗面所のつまりを引き起こす主な原因について詳しく説明します。
髪の毛つまり
洗面所のつまりの原因として最も多いのが髪の毛です。洗面台で身支度をする方も多いと思いますが、ドライヤーや整髪時に抜けた髪の毛をそのまま排水溝に流してしまうと、ヘアキャッチャーや排水パイプに絡まり、つまりを引き起こします。髪の毛は雑菌のエサとなります。そのまま放置していると、ヌメリや悪臭の発生にもつながり、さらに排水が悪くなることもあります。
蓄積した石鹸カスや皮脂
石鹸や皮脂による汚れも、洗面台つまりの原因として考えられます。手を洗った際に出る石鹸カスや、顔を洗った際の皮脂汚れは、徐々に排水口や排水パイプ内部にこびり付き、そこに髪の毛などの汚れが引っかかり、つまりを引き起こします。
水垢
水の中に含まれるマグネシウムやカルシウムなどの金属が固形化した水垢が、配管内部に蓄積することがあります。水垢も石鹸カスや皮脂と同じくつまりの原因となっています。
洗面所に落とした異物
洗面台で歯ブラシやアクセサリーなどを扱うことが多いため、これらが排水口に落ちてつまりを起こすことがあります。そのまま放置してしまうと、排水管に入り込んでしまい、さらにつまりや排水口をふさいだりする原因となります。落とした場合はそのまま放置せず、できるだけ早く拾いましょう。ただ、こうした異物は取り除くのが難しく、業者の助けが必要になる場合もあります。
屋外排水管や汚水桝のつまり
洗面所だけでなく、下水の排水桝や床下の配管がつまっている場合も、洗面所の排水に影響を及ぼすことがあります。この場合、屋外の大掛かりな清掃や修理が必要になることがあるため、専門業者に依頼してつまりを解決してもらいましょう。
自分でできる洗面所つまりの直し方

洗面所のつまりが軽度であれば、自分で対処できる場合もあります。ここでは、初心者でも取り組みやすい解決方法を詳しく解説します。必要な道具や手順を守れば、専門業者に頼らずに解消できる可能性があります。
排水口の掃除
排水口がつまった場合、ヘアキャッチャーに髪の毛が絡まっていたり、ヌメリなどの汚れが付いていることなどが主な原因です。軽度のつまりは、簡単な掃除を行うことで改善できる場合が多いので、ヘアキャッチャーとその周辺を掃除しましょう。
手順
- 排水口のカバーを外します
- 髪の毛や汚れを取り除きます
- 不要になった歯ブラシ等で全体のヌメリを取ってから、中性洗剤で洗い、元に戻します
重曹・お酢を流す
軽度のヌメリなら、重曹とクエン酸を使って直すことができます。クエン酸がない場合はお酢で代用することもできます。今回はお酢を使った方法をご紹介します。
手順
- ヘアキャッチャーに溜まった髪の毛や石鹸カスなどのゴミを取り除く
- ヘアキャッチャーに重曹200gをかけ、上からお酢を100gかける
- ぬるま湯200㏄を注いで泡が発生したら、約30分放置する
- 30分経ったら、水でしっかり洗い流す
パイプクリーナーで洗浄する
掃除をしたり、重曹やお酢を使用しても流れが改善しないときは、排水パイプやその先の排水管、排水桝などでつまりが発生している可能性があります。この場合、パイプクリーナーを用いた方法で、つまりを解決できるかもしれません。パイプクリーナーはトラブルの解消だけでなく、定期的に使用すれば、悪臭を防ぐことができます。
手順
- パイプクリーナーを排水口に注ぎます
- 説明書に記載された時間(通常15~30分程度)放置します
- たっぷりの水を流して、汚れを洗い流します
- 30分経ったら、水でしっかり洗い流す
換気をしっかり行い、手袋を着用してください。
排水パイプの分解清掃

洗面台の排水パイプのS字部分は、どうしても汚れがたまりやすく、頑固なつまりが発生しやすいスポットです。このS字部分に固まった汚れが付着しているときは、排水パイプを分解して汚れを直接かき出しましょう。
手順
- 排水パイプの下に汚水を受けるバケツを置きます
- 下のナット→上のナットの順にゆるめます
- 取り外した排水パイプの中の汚れを、歯ブラシなどを使って取り除き、中性洗剤で洗浄します
- パイプ内の汚れを取り除き、上のナット→下のナットの順に取り付けます
- 蛇口から水を流して、つまりがないか確認します
ラバーカップを使用する

昭和時代からの定番で、「スッポン」の愛称で親しまれる家庭用品・ラバーカップは、つまっている物に圧力をかけることで分解し、つまりを押し流すことができる道具です。排水パイプの奥で髪の毛や石鹸カスなどの汚れが固まっているときは、ラバーカップを使うことで解消できるかもしれません。
手順
- 排水口を覆うようにラバーカップを密着させます
- 上下に何度か力強く押し引きします
- つまりが解消したら、流水で確認します
真空式パイプクリーナーを使用する

ラバーカップを繰り返し使っても解消しないときは、頑固な汚れや異物がつまっている可能性が考えられます。この場合、ラバーカップよりもさらに強い圧力をかけることができる真空式パイプクリーナーを使うことで、解消できる可能性があります。真空式パイプクリーナーはラバーカップと根本的な仕組みは同じですが、レバーを押し引きすることで、より強い圧力をかけることができます。ただし、排水口が完全につまっている場合は、真空式パイプクリーナーを使っても解消できないことがあります。
手順
- 真空式パイプクリーナーを排水口に密着させ、カップの先端が浸かるくらいの水を溜めます
- ハンドルを操作して真空状態を作り、つまりが解消するまで繰り返しレバーを上下させます
- 水を流してつまりが解消したか確認します
ワイヤーブラシでつまりを取り除く
パイプクリーナーでも流れが改善しないときは、排水パイプの側面に頑固な汚れがこびり付いている可能性が考えられます。この場合はワイヤーブラシで、こびり付いた汚れを削り取る方法で解消しましょう。ワイヤーブラシは、長いワイヤーの先にブラシが付いていて、排水ホースの中で固着した汚れをかき落とす掃除用の専用ツールです。
手順
- 排水溝のフタとヘアキャッチャーを取り外します。その際、ヘアキャッチャーに髪の毛などの汚れが付いていたら、ティッシュなどで捨てましょう
- ワイヤーブラシを排水口から挿入し、小刻みに揺らしながら排水溝の奥に進めます
- つまりに当たったら、前後に回転させてつまりを削り取りましょう
- つまりが取れたらワイヤーブラシを引き上げ、排水溝に水を流して確認します
使用後、水分が残ったままになっていると錆びて使えなくなるので注意してください。
業者に依頼する判断基準と業者の選び方

洗面所のつまりが深刻な場合や、複雑な原因が絡んでいる場合には、専門業者に依頼するのが最善です。ここでは、業者に依頼すべきタイミングや適切な業者選びのポイントを解説します。
業者に依頼した方が良い洗面所つまり症状
次のような症状が見られた場合は、プロの力を借りることを検討してください。
-
複数箇所で排水が詰まっている
家全体で排水がスムーズに行われない場合、屋外の排水管や汚水桝が詰まっている可能性があります。 -
異物が深いところに詰まっている
異物が取り除けない場合は、専用の道具や技術が必要です。 -
自分での対処が難しい場合
パイプの分解が必要な作業や薬剤では対応できないつまり。 -
長期間放置されたつまり
長い間解消されていないつまりは、配管そのものに問題がある可能性があります。
洗面所つまりを業者に依頼した場合の金額の相場
業者による修理費用は、作業内容や地域によって異なります。大阪エリアでの目安を以下に示します。
洗面所つまりの
修理料金の相場
軽微なつまりの修理 | 5,000円~10,000円 |
排水パイプの洗浄 | 10,000円~20,000円 |
屋外排水管のつまり修理 | 20,000円~50,000円 |
配管全体の交換 | 50,000円~100,000円 |
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洗面所つまりを業者に依頼した場合の作業時間
作業時間はつまりの原因や規模によりますが、以下を参考にしてください。
- 軽微な修理:30分~1時間
- 排水パイプ洗浄:1~2時間
- 屋外排水管の修理:数時間~1日
- 配管全体の交換:1~2日以上
洗面所つまり業者の選び方
信頼できる業者を選ぶためには、以下のポイントを確認しましょう。
- 口コミや評判: ネットのレビューや知人の紹介を参考に、信頼できる業者を探します
- 料金が明確であること: 作業内容や見積もりが明確で、追加費用が発生しない業者を選びましょう
- 迅速な対応: 緊急時でもすぐに駆けつけてくれる業者が便利です
- 保証が付いているか: 作業後のトラブルにも対応してくれる業者を優先しましょう
洗面所つまりの予防

洗面所のつまりは、日頃からの使い方やメンテナンス次第で大部分を防ぐことができます。定期的なメンテナンスや簡単な工夫を取り入れて、トラブルを未然に防ぎましょう。ここでは、具体的な予防策をいくつかご紹介します。
髪の毛を流さないようにする
髪の毛は洗面所つまりの主な原因の一つです。洗面台に落ちた髪の毛を、無意識に流してしまっている人も多いのではないでしょうか。髪の毛1本1本は非常に細いのですが、それが蓄積すれば、管内や洗面台の排水口を塞いでつまりを引き起こしてしまいます。洗面所でヘアセットをする人も多いと思いますが、洗面台に髪の毛が落ちたと気づいたときには、こまめに除去するようにしましょう。
以下のような習慣をつけることで、つまりを防ぐことができます。
- 洗髪時に排水口に髪の毛が流れないよう注意する
- 洗面所で髪を梳かす際は、排水口に落ちた髪をすぐに取り除く
ヘアキャッチャーの定期的な掃除
排水口に取り付けられていることの多いヘアキャッチャー(ゴミ受け)は、網目状のパーツがはめ込まれていて、洗面台から流された髪の毛やゴミなどをキャッチしてくれる便利なアイテムです。ただし、放置すると髪の毛や汚れが溜まり、逆につまりを引き起こしてしまいます。お手入れ方法は、週に1回程度、ヘアキャッチャーを取り外して汚れを取り除きましょう。水で洗い流し、汚れがひどい場合は中性洗剤で洗います。
お湯を流す
軽度のつまりの場合、お湯を流すことで石鹸カスや皮脂を洗い流せます。環境にやさしく、手軽にできるのでおすすめです。月に1~2回程度、50℃程度のお湯を排水口にゆっくり注ぎます。
パイプクリーナーで定期的に洗浄する
パイプクリーナーは、軽度のつまりの解消や予防に効果的です。日頃のメンテナンスや、軽いつまりの解消にも適していて、定期的な使用はつまりの予防に役立ち、悪臭を防いでくれます。また、掃除の仕上げとして使うことで、排水管のつまりも予防してくれるでしょう。
手順
- パイプクリーナーを排水口に注ぎます
- 説明書に従い、適切な時間放置します
- 水を流してパイプクリーナーと汚れを洗い流します
- 月に1回程度の定期的な使用がおすすめです