お風呂つまりの前兆と症状を知ろう

お風呂詰まりは、突然起こるように思えるかもしれませんが、実際には多くの場合、前兆があります。そのサインを見逃さず、早めに対処することで、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。ここでは、お風呂詰まりのよくある前兆と症状について詳しく解説します。
浴槽のお湯がなかなか引かない
お風呂の排水口内には、下水臭さや虫などの侵入を防いでくれる排水トラップが設けられています。しかし、継ぎ目やカーブ部分を備える構造上、水漏れやつまりを引き起こしやすいのです。洗い場のゴミ受け(ヘアキャッチャー)に溜まった髪の毛などを取り除いても詰まりが解消しない場合、排水トラップなどの排水口内で詰まりが起きているかもしれません。この状態を放置すると、完全に詰まることがあります。
お湯が流れない・逆流する
お風呂の排水口がつまると、浴槽や浴室内に排水が溜まってしまいます。排水口が詰まった状態で浴槽の栓を抜いて水を流すと、お風呂の種類によっては排水口から水逆流し、浴室内だけでなく、浴室の外にまで流れ出してしまうことがあります。このような場合、排水管内部の詰まりが深刻化している可能性があり、早急な対応が必要です。
お風呂の排水口から悪臭がする
排水口から嫌な臭いがする場合、髪の毛や汚れが排水口や配管内で腐敗している可能性があります。この症状は詰まりの初期段階であることが多いので、早めの清掃が効果的です。
水を流すとゴボゴボ音がする
排水口から「ゴボゴボ」という音が聞こえる場合、大きく分けて3つの原因が考えられます。異音が聞こえたら、詰まりが始まっているサインと考えましょう。
- 異物が排水管をふさいでいる
- 排水管に汚れが付着している
- 空気の入り口が狭く、排水管に負荷がかかっている
お風呂が詰まる原因は?

お風呂の排水口には、水やお湯だけでなく、さまざまなものが一緒に流れ込んでいて、排水口をつまらせる原因となっています。お風呂が詰まる原因を理解することで、適切な対処や予防がしやすくなります。ここでは、主な原因をいくつか挙げ、それぞれの特徴を解説します。
髪の毛詰まり
お風呂の詰まりの原因として最も多いのが髪の毛です。洗髪中に抜け落ちた髪が排水口や配管内に絡まり、詰まりを引き起こします。思っている以上に、大量の髪の毛が抜け落ちていることがあるので、定期的に取り除きましょう。
- 髪の毛が他の汚れを絡め取るため、頑固な塊を作ることがあります
- 長期間放置すると、完全に詰まることがあります
石鹸やシャンプーのカス
石鹸やシャンプーの成分が、水道水のミネラル成分と反応してできたものを石鹸カスと呼びます。石鹸カスが髪の毛に付着して、雑菌を繁殖させながら配管内部に付着し、詰まりの原因になります。メイク落とし、洗顔料、シャンプー、リンス、ボディーシャンプー、固形石鹸など、複数の石鹸などを使うほど、石鹸カスの量も増えていきます。
- 石鹸カスや髪の毛と混ざり、固形化することがあります
- 配管内にこびりつくと、雑菌が繁殖してヘドロ状になって詰まります
排水管に落とした固形物
歯磨き粉のキャップ、カミソリの刃、詰め替えパックの注ぎ口などが、誤って排水口に落ちることで詰まる場合があります。
- 固形物が深く入り込むと、自力で取り除くのが難しくなります
- 専門道具や業者の力が必要になることがあります
屋外排水管・汚水枡の詰まり
一戸建ての場合、野外に設置されている排水桝で生じることもあります。排水桝は、排水管の詰まりが起きやすい箇所に設けられた、点検や清掃用の枡です。お風呂場に限らず、キッチンやトイレなど、家庭から出た排水が合流する、汚れがたまりやすい場所です。
- お風呂だけでなく家全体の排水がスムーズに行えなくなることがあります
- 木の根や土砂が原因となることも多く、プロの清掃が必要です
自分でできるお風呂つまりの直し方

お風呂のつまりは、軽度なものであれば自分で解消できる場合があります。ここでは、初心者でも取り組みやすい方法を具体的に解説します。適切な道具と手順を用いることで、プロに頼らずに解決することが可能です。
排水口の清掃
まず試してほしいのが、排水口の清掃です。髪の毛や汚れが詰まっている場合、この作業で解消することがあります。髪の毛や石鹸、シャンプーのカスなどをそのまま放置してしまうと、雑菌が繁殖し、ヌメリの原因になることがあります。ヌメリがあると汚れがたまりやすくなり、悪循環に陥いるので、こまめに取り除くようにしましょう。
手順
- 排水口のカバーを外します
- 髪の毛や汚れをピンセットや手で取り除きます
- 中性洗剤を使って排水口を清掃し、再度設置します
当社スタッフからのコメント
重曹とお酢を流す
自然派の方法として、重曹とお酢を使う方法があります。軽度の汚れには非常に効果的です。
手順
- 重曹とお酢を1:2の割合で用意します
- 排水口に重曹をまんべんなく振りかけます
- 重曹の上からお酢をかけます
- 30~60分程度放置して、シャワーで全体を洗い流します
当社スタッフからのコメント
パイプクリーナーで洗浄する
パイプクリーナーは、洗浄成分によって、配管内部のヌメリや汚れを溶かして落としてくれます。お風呂場では、髪の毛まで溶かす強力なタイプがおすすめです。
手順
- パイプクリーナーを説明書通りに排水口へ注ぎます
- 指定の時間(15~30分程度)放置します
- 水を流し、詰まりが解消したか確認します
換気をしっかり行い、手袋を着用してください。
ラバーカップを使用する

通称「スッポン」として知られるラバーカップは、真空を作ることで、詰まりを解消する定番の道具です。
手順
- 排水口にラバーカップを密着させます
- 上下に数回押し引きします
- 水を流し、詰まりが改善されたか確認します
当社スタッフからのコメント
真空式パイプクリーナーを使用する

真空式パイプクリーナーは、ラバーカップにポンプを組み合わせた道具で、ラバーカップよりも強力に詰まりを吸い出すことができます。強い吸引力や押し出す圧力によって、詰まり解消をサポートしてくれます。
手順
- 真空式パイプクリーナーを排水口にしっかり密着させます
- ハンドルを動かして真空状態を作り、汚れを吸い出します
- 水を流して確認します
ワイヤーブラシで詰まりを取り除く

ワイヤーブラシは、長さ数メートル程度のワイヤーの先端に、ブラシが付いている道具です。排水管の汚れをこすり落とす目的などで使用されますが、固形物の除去には向いていません。
手順
- ワイヤーブラシを排水口から挿入します
- 回転させながら引き抜き、詰まりを取り除きます
- 水を流して詰まりが改善されたか確認します
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業者に依頼する判断基準と業者の選び方

お風呂のつまりが深刻だったり、自力で解決できない場合は、専門業者に依頼するのが最善です。ここでは、業者に依頼すべきケースや、適切な業者を選ぶポイントについて詳しく解説します。
業者に依頼した方が良いお風呂詰まり症状
以下のような場合は、専門業者に相談することをおすすめします。
-
完全に水が流れない場合
詰まりが深刻で、排水が全く行えない場合。 -
逆流が発生している場合
排水口から水が逆流してくる場合、配管全体の詰まりが疑われます。 -
異物が原因の場合
固形物が配管内に落ちた場合、自力で取り除くのが難しいことがあります。 -
屋外排水管や汚水桝が詰まっている場合
お風呂だけでなく家全体で排水不良が起きている場合、外部の排水管が原因となっていることが多いです。
お風呂つまりを業者に依頼した場合の金額の相場
業者による修理費用は、作業内容や地域によって異なります。大阪エリアでの目安は以下の通りです。
お風呂詰まりの
修理料金の相場
軽微な修理(ラバーカップや パイプクリーナーでの対応) |
5,000円~10,000円 |
排水管内部の清掃 | 10,000円~30,000円 |
屋外排水管や汚水桝の清掃 | 30,000円~50,000円 |
配管全体の修理・交換 | 50,000円~100,000円以上 |
相場よりリーズナブル!
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お風呂詰まりを業者に依頼した場合の時間の目安
作業時間は詰まりの原因や規模によりますが、以下を参考にしてください。
- 軽微な詰まりの解消:30分~1時間
- 排水管内部の清掃:1~2時間
- 屋外排水管や汚水桝の清掃:2~4時間
- 配管の修理や交換:半日~1日以上
お風呂つまりを依頼する業者の選び方
信頼できる業者を選ぶためには、以下のポイントを確認しましょう。
- 口コミや評判を確認: インターネットや知人の紹介を利用し、評判の良い業者を選びます
- 料金の明確さ: 作業内容と料金が明確で、追加費用が発生しない業者を選びましょう
- 迅速な対応: 緊急時に迅速に対応してくれる業者は安心です
- 保証内容を確認: 修理後のトラブルにも対応する保証がある業者を選ぶと良いでしょう
お風呂つまりの予防

お風呂のつまりは、日頃からのメンテナンスや予防策を実践することで未然に防ぐことが可能です。ここでは、簡単に取り組める予防方法を具体的に解説します。これらの習慣を取り入れることで、つまりトラブルを大幅に減らすことができます。
ヘアキャッチャーの設置
髪の毛がお風呂場の詰まりの主な原因であるため、ヘアキャッチャーを設置することで効果的に防ぐことができます。入浴後に中性洗剤を付けたスポンジで、排水口やヘアキャッチャーをこすり洗いすると、さらに詰まりを防ぐことができます。面倒な場合は、ヘアキャッチャーに溜まった髪の毛を取り除くだけでも効果はあります。
- 排水口に設置するだけで、髪の毛や大きなゴミをキャッチします
- 安価で簡単に設置可能
- 定期的に取り外して掃除することで、効果を維持できます
ヘアキャッチャーにネットやシートをかぶせる
さらに詰まり予防の効果を高めるために、ヘアキャッチャーの上にネットやシートをかぶせる方法があります。
- 細かい髪の毛や汚れもキャッチ可能
- ネットやシートは使い捨てタイプが多く、清掃が簡単
排水口の清掃
排水口の清掃は最も基本的な予防策ですが、定期的に行うことで詰まりを未然に防ぐことができます。
手順
- 排水口のカバーを外し、溜まった髪の毛や汚れを取り除きます
- 中性洗剤を使って洗浄し、元に戻します
- 水を流して詰まりが改善されたか確認します
当社スタッフからのコメント
定期的なパイプクリーナーによる洗浄
市販のパイプクリーナーを定期的に使用することで、排水管内に溜まるヌメリや汚れを防ぐことができます。
使用方法
- 排水口にパイプクリーナーを注ぎます
- 指定時間放置してから、水で洗い流します
当社スタッフからのコメント