よくあるキッチンの部品修理・交換箇所

キッチンの故障は様々な箇所で発生しますが、特に使用頻度が高い蛇口や排水関連の部品が原因であることが多いです。ここでは、よく見られる部品の修理・交換箇所について詳しく解説します。それぞれの部品がどのような役割を果たしているのかを知ることで、適切な対処が可能になります。
キッチン蛇口の部品
蛇口の内部には、スパウトと呼ぼれる水が出てくる注ぎ口やバルブ(蛇口)、水栓や配管の接続部分に取り付けるパッキンなど複数の部品が使用されています。これらは経年劣化や使用頻度により摩耗しやすい部分です。特に、水がポタポタと漏れる症状が出た場合は、内部の部品交換が必要になることがあります。部品の交換や蛇口自体の交換であれば、自分で修理しても問題ありませんが、蛇口を交換しようとして、給水管などを破損させてしまった場合は、自分で修理することはおすすめできません。また、不安な場合や原因がわからない場合などは専門業者へ依頼しましょう。
蛇口本体
蛇口全体にひび割れや腐食が見られる場合、部品交換では対応できないこともあります。このような場合は、蛇口本体を新しいものに交換する必要があります。最新の蛇口は節水機能や便利な操作機能がついているものも多いため、この機会に交換してみてはいかがでしょうか。
蛇口の主な種類は以下になります。
- シングルレバー水栓:キッチンのシンクでよく使用される、一つのレバー型ハンドル。レバーを上げ下げすることにより、吐水・止水を行ないます。湯水量調整と流水調節が可能で、ハンドシャワーや浄水器を内蔵している蛇口もあります。
- 2ハンドル混合水栓:お湯と水、それぞれにハンドルがあり、自らの手で両方のお湯の量を調整することによって、ちょうどよい温度にします。2ハンドルから、シングルレバーに交換することも可能です。
排水トラップ・配管のパッキン
排水トラップはシンク下にある重要な部品で、下水からの悪臭や有害な虫が排水管から上がってこないように設けられています。排水管との接続部に使われるパッキンが劣化すると水漏れの原因になります。パッキンの交換は比較的簡単ですが、早期の対応が必要です。
排水ホース
キッチンのシンクは毎日のように食材のカスや食べ残し、汁などが流れ続ける箇所でもあります。排水ホースは柔軟性のある素材でできていますが、使用頻度が高く、ダメージが積み重なっていくと、とひび割れや穴が空くことがあります。小さな穴の場合はホーステープで応急手当も可能ですが、それでも漏れてくる場合やひびや穴が大きい場合は、ホース自体を交換しましょう。
自分でできるキッチンの修理・部品交換

キッチンの修理や部品交換は、軽度なものであれば自分で行うことができます。正しい手順を守れば、専門業者に依頼せずに費用を抑えることが可能です。ここでは、初心者でも取り組みやすい修理・交換方法を紹介します。
キッチン蛇口の部品交換
蛇口内部のパーツ(パッキンやバルブカートリッジ)は、使用頻度や経年劣化で摩耗します。一般的な寿命は約10年と言われているので、10年以上経っている部品もトラブルが起こる前に交換しましょう。以下の手順で交換できます。
- ドライバー
- 新しい部品
- モンキーレンチ
- 水道の元栓を閉める
- 蛇口のハンドルを取り外し、部品を確認
- 劣化した部品を新しいものに交換
- 元通りに組み立て、水漏れがないか確認
蛇口本体の交換
蛇口全体を交換する場合は、キッチンの蛇口の交換手順は、蛇口の設置タイプにより異なります。また、少し難易度が上がりますが、正しい道具と手順で可能です。ここでは、ワンホールタイプのキッチン蛇口の交換方法をお伝えします。
ワンホールタイプのキッチン蛇口交換
手順
- シンク下で接続部を外す
- 天板から蛇口本体を取り外す
- 蛇口裏側のナットを外す
- 取り付け穴の上から台(アダプター)を付け、新しい蛇口を固定
- 逆止弁を設置
- 新しい逆止弁を接続部に付け、ホースを接続
- 水漏れしないか確認
配管のパッキン交換
ハンドルタイプのキッチン水栓には、三角パッキンやUパッキンといったリング型の部品が使用されています。ハンドルと水栓の間に設置されているパッキンの主な役割は、吐水口から外部への水漏れを防ぐことです。ただ、パッキンはゴム製のため、経年劣化しやすく、水漏れの原因の多くはパッキンが原因です。交換は簡単で、以下に手順をご紹介します。
- 新しいパッキン
- モンキーレンチ
- 接続部をゆるめ、古いパッキンを取り外す
- 新しいパッキンを取り付け、接続部を締め直す
- 水漏れがないか確認
排水トラップの交換
つなぎ目ではなく、シンク下の排水トラップ自体が詰まりや破損している場合は、交換が必要です。
手順
- トラップを取り外し、内部を清掃
- 新しいトラップを取り付ける
- 水を流して漏れがないか確認
排水管の交換
排水トラップとのつなぎ目から水漏れしていたり、掃除をしてもすぐに詰まる場合、排水管の交換で修理できる可能性があります。排水管全体の交換は少し手間がかかりますが、道具さえあれば自力で対応可能です。
手順
- 配管の古い部分を取り外し、新しい配管を接続
- 接続部をしっかり締めて水漏れを防止
キッチンのリフォームを検討する場合

キッチンの不具合が頻発する場合や、キッチン設備への不満など、使い勝手が悪くなってきたと感じる場合、リフォームを検討するタイミングかもしれません。ここでは、リフォームを考える際のポイントや流れ、必要な期間などについて詳しく解説します。
キッチンリフォームの判断タイミング
リフォームを検討すべきかどうかは、以下の基準を参考にしてください。
-
老朽化
蛇口や配管、収納スペースなどに目立つ劣化や不具合がある、シンクの底板が傷んでいる場合。 -
使い勝手の悪化
調理スペースが狭い、食器や調理器具などの収納スペースが足りないなど日常的に不便を感じる場合。 -
家族構成の変化
家族が増えた、または減ったことでキッチンの使い方(対面にしたいなど)が変わった場合。 -
水漏れや詰まりが頻発
修理してもすぐにトラブルが再発する場合、根本的な見直しが必要です。
どのようなリフォームを行うか計画する
リフォームの目的を明確にし、具体的な計画を立てることが重要です。
- 節水・節電を目指したエコ仕様に変更する
- 作業スペースを広げるためにレイアウトを変更する
- 見た目の美しさやデザイン性を向上させる
- キッチン全体
- 蛇口やシンク、コンロのみ
- 収納スペースの改善
キッチンリフォームの流れ
一般的なキッチンリフォームの手順を把握しておきましょう。
-
現状の確認
キッチンの劣化具合や不具合箇所をチェックします。 -
リフォーム業者に相談
希望を伝え、見積もりを取得します。 -
プランの決定
デザインや使用する素材を選びます。 -
工事の実施
解体作業から新しいキッチンの設置までを行います。 -
完成後の確認
問題がないか最終確認します。
キッチンリフォームにかかる期間

リフォーム内容によって工事期間は異なりますが、以下を目安にしてください。
- 軽微なリフォーム(部分的な交換や修理):1~2日
- 標準的なリフォーム(キッチン全体の改修):1週間~10日程度
- 大規模リフォーム(間取り変更を伴う工事):2~3週間以上
業者にキッチン交換を依頼する
判断基準や費用相場、業者の選び方

キッチンの修理やリフォームは自分でできる範囲を超える場合や不安な場合は、専門業者に依頼するのが賢明です。ただし、業者選びは慎重に行う必要があります。ここでは、業者に依頼するべきケースや選び方のポイントを解説します。
業者に依頼した方が良いケース
以下のような場合は、専門業者に依頼するのが安全で確実です。
-
大規模な工事が必要な場合
排水管の全面交換やキッチン全体のリフォームなど、自力では難しい作業。 -
原因が特定できない場合
水漏れや詰まりの原因が分からず、適切な対応が難しい場合。修理しても何度も水漏れや詰まりが起きる場合。 -
時間が取れない場合
自分で修理する時間がなく、迅速に対応してほしい場合。 -
保証が必要な場合
プロによる修理で保証が付くため、長期的な安心感が得られる。
キッチンの修理・交換を業者に依頼した場合の金額の相場
修理内容や地域によって料金は異なりますが、大阪エリアでの目安は以下の通りです。
キッチン修理交換
料金の相場
軽微な修理(パッキン交換など) | 5,000円~10,000円 |
蛇口本体の交換 | 15,000円~30,000円 |
排水管や配管の交換 | 20,000円~50,000円 |
キッチン全体のリフォーム | 500,000円~1,500,000円以上 |
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キッチンの修理・交換を業者に依頼した場合の作業時間
作業時間は修理内容により異なります。以下の目安を参考にしてください。
- 軽微な修理:30分~1時間
- 蛇口本体や配管の交換:1~3時間
- キッチン全体のリフォーム:数日~数週間
キッチン修理業者の選び方
信頼できる業者を選ぶには、以下のポイントをチェックしましょう。
- 口コミや評判を確認: ネット上のレビューや知人の紹介を参考にする
- 料金の明確さ: 作業内容と料金が明確で、見積もりが無料の業者を選ぶ
- 保証が付いているか: 修理後のトラブルに対応してくれる業者は安心
- 迅速な対応: 緊急時にもすぐ駆けつけてくれる業者を優先